歯科助手の違法行為って?

 【違法行為】「法秩序に反し法令にそむいた行為。犯罪行為、法令にそむいた行政上の処分、民法上の不法行為や債権不履行なども広く含まれる。」広辞苑より。

 「違法行為」「犯罪行為」なんて聞くとドキッ!としてしまいますが、残念ながらかなり多くの歯科医院で違法行為が行われているのが実情です。違法行為と知らずに業務をさせている歯科医師が多いのも事実ですが、歯科医療の現場で雇用する立場にある人が勉強不足では問題です。

 現にネット上でも犯罪行為をしている歯科助手などと歯科助手を責める人もいますが、違法と分かっている歯科医師も「みんなどこでもやっていることだから」とある意味犯罪に加担させるようなことを言ったり「人手がないのにそんなこと言ってられない!」と逆ギレされて半強制的にさせられているのです。

●違法行為への流れ

周りに歯科医院が急増。地域での顧客(患者さん)獲得の競争勃発。

自分の歯科医院の運営を存続・生き残りを図る。

できるだけ多くの顧客(患者さん)を確保。
できるだけ1日の診療人数を増やす。

より良い診療をするために診療設備を充実させ、医院内の環境を良くする。
歯科医師や助手を増やす。

他の経費を抑えなければならない。
少しでも少ない人件費で診療をまわす。

国家資格を持つ歯科衛生士には資格手当てを払わなければならないので、少しでも安く雇える歯科助手に衛生士の仕事もさせる。都合のいいことにどちらも白衣を着ていて見た目だけでは衛生士か助手かは判別不可能。

 こういった流れで歯科助手への違法行為をさせていることが多いのです。しかし、歯科医院としても辛いところであるのは確かで、高額な診療設備に対して保険診療報酬(保険が利く治療で得られる報酬)は安すぎて経営難であるというのが現状です。それが起因して高額な治療費が得られる自費診療の矯正歯科や審美歯科を行う歯科医院が増加し、小さな歯科医院の経営難を後押しするようになってきています。

  歯科助手側としても雑務だけでなく、もっと医療的・専門的な仕事ができる方がやりがいもあるし、何でも出来る人を採用する歯科医院が多いのも事実だと思います。

 しかし最近では歯科医院も法秩序に則って運営しているところもずいぶん増えてきているので、違法行為をしなくても歯科助手として働くことは可能です。そんなのきれいごとだ、みんなやっていることと言われても、違法なことをするのは罪悪感があるものです。罪悪感に苛まれながら違法行為をし続ける必要はありません。

  資格が無くてもはじめられるお仕事であるのが歯科助手であり、資格がないとなれなく専門の勉強をしてきているのが歯科衛生士であるのです。もっと専門的な仕事をしたければ、歯科衛生士の勉強をして資格をとることをおすすめします。

 歯科衛生士さんの中には資格を楯にプライドだけ高くて助手を見下すような人もいますが、そういう人に限って腕が無かったりします(苦笑) そういう歯科衛生士さんにはならないようにしましょうね。後で嫌な思いをしないためにも仕事の範囲は面接時によく確認しておきましょう。