石膏注ぎ(せっこうつぎ)について

 「印象」をとったら次は患者さんの歯型に石膏を流し入れ、歯の模型を作ります。この作業を【石膏注ぎ】といいます。石膏を注いで時間が経つと固まり、歯型の模型が出来上がるわけです。

  この石膏模型を元に歯科技工士さんが銀歯などのかぶせ物を作りますので、歯科助手の仕事の中でも責任感の伴う重要な業務のひとつとなります。

◎石膏を注ぐ際に注意するポイント

ポイント1:水は少しずつ混ぜる。
 粉末状の石膏を水で溶いて使いますが、いっぺんに水を入れるとドロドロして扱いにくくなります。少しずつ水をいれ丁寧に混ぜましょう。

ポイント2:気泡が入らないようにする。
 気泡が入るとその部分が空洞になってしまいきちんとした模型ができません。できるだけ気泡を残さないように注意して流し込みます。

ポイント3:石膏は厚めに盛る。
 割れを避けるために厚めに盛るようにします。

ポイント4:縁に石膏を垂らさない。
 縁に石膏がはみ出ていると型から外す際に破損の原因となります。石膏を注ぐ際にはみ出てしまったら柔らかいうちに取り除いておきましょう。

ポイント5:印象を長く置き過ぎない。
 印象をとったものはあまり長く置いておかず、できるだけ時間を空けないで石膏を注ぎましょう。時間が経つと石膏の精度が落ちてしまいます

 かといって、石膏を注ぐために患者さんをそのまま放置するのではなく、たとえば他の助手さんが印象をとった患者さんについていて、あなたの手が空いている場合は代わりに石膏注ぎをしておくというのが多くの歯科医院での仕事分担になっています。歯科医院によっては、石膏注ぎと他の作業などを完全に分けているところもありますので基本的には医院の方針に従ってください。

 石膏が冷たくなってしっかり固まったら印象から外します。この際、割れないよう十分注意して焦らず丁寧に外します。スパチュラなどを使うと便利です。

 もしも出来上がった石膏模型の仕上がりが悪かったり、石膏を型から外す際に誤って割ってしまった場合は、また印象をとるところからやり直しをしなければなりません。

 歯科医師に報告し、患者さんにも説明して再度来院してもらわなければならないのです。忙しい合間をぬって来ている患者さんも多いでしょうし、患者さんの歯科医院に対する信用問題につながりかねないともいえません。

  わざと失敗したわけではないとはいえ、みんなに迷惑をかけることになりますので石膏を扱う際は細心の注意を払いましょう。 それでも割ってしまった場合は、正直に速やかに謝りましょうね。