セメント練和(練り)について

 セメントとは、使用する用途によって色々な種類がありますが一番分かりやすいのは、むし歯を削った後に、銀歯のようなかぶせ物を土台の歯とくっつけるための接着剤の役割をするものです。そして、そのセメントを練って用意するのも歯科助手の仕事となります。

  型をとったかぶせ物と歯を完全にくっつけることを合着(ごうちゃく)といい、仮につけておくのは仮着(かちゃく)と呼びます。

  銀歯などをかぶせる際に使われる合着用のセメントは、主に【グラスアイオノマーセメント】と【レジンセメント】の2種類があり、歯科医院によって使い分けている場合もあり、それぞれ使い勝手が違います。

◎グラスアイオノマーセメント
 粉と液体を練って使うものです。慣れるまでは粉と液体を少しずつ混ぜていくのが良いでしょう。
◎レジンセメント
 2種類のペースト状のものを練って使うものです。こちらの方が比較的練りやすくなっています。

 また、合着用のセメント以外にもかぶせ物と歯を仮付けするための【仮着用セメント】や、歯の神経が炎症をおこさないよう歯の神経を守るための【歯髄保護用セメント】、神経が入っている根管を薬で充填するための【根管充填用セメント】などがあり、歯科医院によって使うセメントの種類がそれぞれ異なります。

 セメントをちょうど良い硬さで練ることができるようになるまでは、歯科医師に硬すぎるとか、ゆるすぎると言われ練り直しを指示されることもあります。初めて「練り直して」と言われるのはショックなもので、歯科助手になって誰でも通る壁といってもいいかもしれません。

  セメントの固さは種類や用途によって違うだけでなく、歯科医師の好みもあります。 用途に合わせたその歯科医好みのちょうど良いセメントの練り具合を覚えるまでには多少時間がかかるのは当然ですから、やり直しと言われてもあまり落ち込む必要はありません。先輩の練る加減やコツを良く見て覚えていきましょう。

  かといっていつまで経ってもやり直しさせられているようでは、歯科医師の診療の妨げになりますし、第一に患者さんを待たせることにもなりますので手早くちょうど良い硬さで練られるようがんばって覚えましょうね。